2021年03月28日

コロナで「ジャム」が人気?在宅需要で高まった健康志向がもたらした、新しいマーケットの可能性を探る。

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2020年は新型コロナウイルスが私たちの生活に様々な変化をもたらした年となりました。
4月の緊急事態宣言の際にはいわゆる「宅飲み」「オンライン飲み会」がトレンドとなったことは記憶に新しいのではないでしょうか。

実は在宅ワークの普及はより健康的な習慣ももたらしていた、という結果が出ているのをご存じでしょうか
。新型コロナウイルス感染拡大対策により人々の在宅時間の増加に伴い朝食を摂る人の割合が増加しているというのです(参考)

中でも金額ベースで食パン類が前年比約11パーセント増、シリアルが同約41パーセント増と手軽に用意できる朝食関連商品が人気です。
またパンに欠かせないジャム・スプレッド類は3月以降前年比二桁増となっています(参考)。

(図表:ジャム)

(出典:Wikipedia)

中でも近年の健康志向と相まって注目が集まっているのは砂糖を使わないオールフルーツジャムです(参考)。通常の砂糖入りのジャムが売り上げを落とした中アヲハタ(TYO: 2830)の「まるごと果実」、スドージャム(未上場)の「100%フルーツ」といった商品は売り上げを伸ばしています。

もともとヨーロッパでジャムは果物の保存食品として家庭で製造・消費されてきたのに対し日本では明治10年に(当時の内務省 内省)がいちごジャムを作り販売したことに始まるとされています(参考)。こうした発展の違いからか日本農林規格(JAS)では糖度40%以上をジャム類としているのに対し、国際食品規格(CODEX)では65%以上と規定して低糖度を認めていません。日本では低糖度のジャムが生産量の45パーセントを占めており、「甘さ控えめ」が流通しています(参考)

他方でフレーバーでは日本国内のジャムのシェア約85パーセントをブルーベリー、いちご、マーマレードが占めています(参考)。そのため他のフレーバーのジャムは必ずしも開発されてこなかったようです。

そんな中、新型コロナウイルスの感染拡大はフルーツ産業にも多大な影響を与えました。従来観光用や贈答用として栽培された分の需要が落ち込み、特に足の速い桃などでは販売先に苦慮した農家もありました。桃に先立ち上記のような用途で栽培されたさくらんぼが市場に流入し価格が3割ほど下落していたこともこの懸念に拍車をかけました(参考)

(図表:さくらんぼ(桜桃))

(出典:Wikipedia)

従来保存のきかないフルーツの保存法として活用された「ジャム」。しかし日本ではより甘さ控えめな、フルーツそのままの味わいを求める傾向が強まっています。ブルーベリー、いちご、マーマレード以外のフルーツが「ジャム」としてより求められるようになるかもしれません。
在宅ワークにより朝の時間に余裕が生まれたことによる朝食需要と「健康」を改めて意識する中でジャムは再び卓上の彩りとなっているようです。
これが今後、ジャムの販売量や果物の生産に影響をあたるまでになるのか。引き続き見ていきたいと思います。







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