2021年03月14日

熱狂の仮想通貨:ビットコイン・イーサリアムはいつまで高騰がつづくのか。

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暗号通貨(仮想通貨)ビットコイン(BTC:Bitcoin)に続き、イーサリアム(ETH:Ethereum)の価格が高騰しています。
2021年2月2日に初めて1500ドル(約15万8000円)を突破してから2週間余りで2000ドル(約21万1670円)を突破しました(18日朝)。


(図表:イーサリアム)
(出典:GMOコイン)

イーサリアムは去る2013年にウォータールー大学の学生であったヴィタリック・ブテリンにより構想され、
2014年にプログラミング言語C++で実装されたクライアントがリリース。
その後2015年に最初のβ版「Frontier」がリリースされました。

イーサリアムではイーサリアム・ネットワークと呼ばれる
ネットワーク上でスマート・コントラクト等の履行履歴をブロック・チェーンに記録します。
イーサリアムはこの履行履歴の記述のための完全なプログラミング言語を持ち、
ネットワーク参加者は内部通貨「Ether」を目当てに「マイニング(採掘)」と呼ばれる
ブロック・チェーンへの履行履歴の記録を行うのです。
この「マイニング」はビットコインでも行われているのですが、これに関連して気になる情報があります。

2021年1月、ビットコインのマイニングにおいて中国勢、米国勢に次ぐ
世界第3位のハッシュ・レート(処理速度)イラン勢が仮想通貨マイニング装置4万5000台を押収し、
更にはマイニング施設を閉鎖するなどしたために世界的なビットコイン取引の混乱が“喧伝”されたのです(参考)。

そもそもイラン勢はビットコインを米国勢による経済制裁から免れる手段として活用してきました。
去る2019年7月には仮想通貨のマイニングを合法産業とし2020年11月には同国勢でマイニングされた仮想通貨を
他国勢からの輸入代金の支払いのために交換することを可能とする法改正を行ってきました(参考)。

しかし2020年12月ごろには同国勢において大規模な停電が相次ぎ、
これがマイニングによって大量に電力を消費するためであるとの説明がなされたのです。

そして2021年2月18日(米東部時間)、
米国勢の半導体メーカー大手NVIDIA社がイーサリアム専用のマイニングプロセッサーの発売を発表し、
来月にも世界的に発売される旨、中国勢系メディアにより“喧伝”されました(参考)。

当該プロセッサーはピーク・コア電圧と周波数が低いためマイニングの電力効率が向上され、
さらにこれまでマイニングにおいて既存のゲーム用のグラフィック装置が使われていたことによる
既存製品の供給不足を解消する狙いがあるとされています(参考)。

特にこのマイニング専用製品の需要が高いと考えられるのが中国勢でなのです。
中国勢において仮想通貨は基本的に禁止されているものの、
世界で最も多くマイニングを担っているのも中国勢なのです。

しかし2020年11月には中国勢当局による暗号資産に対する規制の強化により
マイナー(暗号資産の採掘者)がビットコインなどを人民元に交換できず
電気料金が払えなくなっている旨“喧伝”されました(参考)。
更に2021年2月には中国勢においてイーサリアムのマイニングのため
マイナーがゲーミングPCをまとめ買いしゲーマーと奪い合いになっている旨“喧伝”されています(参考(1) :参考(2))。

こうした状況に鑑みればNVIDIA社のマイニング専用製品は
第一に中国勢のマイナー向けであるのではないでしょうか。
そしてイラン勢におけるマイニングによる電力不足の“喧伝”やイーサリアムの高騰は
こうしたマイニング専用商品の発売のためであったとも考えられるのです。

他方でイーサリアムは「イーサリアム2.0」と呼ばれる大型のアップデートを進めており、
このアップデートにおけるアルゴリズムの移行によりマイニングは不要となり、
したがってマイニング専用商品はすべて使われなくなる可能性があるのです。

仮想通貨を巡る更なる転換が中国勢を中心に起こっていくことになるのかどうか。

引き続き注視していきたいと思います。






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